2018年09月21日

2018年 第37週(9月10日~9月16日)

定点把握感染症

~RS ウイルス感染症 ~
定点あたり患者数は今週 2.33 人(先週 2.45 人)と やや減少しました。
地域的には、姫路市及び加古川 保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告され た患者 1121 人の年齢分布では、1 歳 43%、 0 歳 32%、 2歳16%の順で、 0~3歳が全体の97%を占めています。
RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳 までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原 因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重 症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを 徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに 医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

~百日咳~
今週 12 人の報告があり、今年の累積患者数は 303 人となりました。
性別分布は、男性 135 人、女性 168 人、年齢分布 は 5~9 歳 94 人、10~14 歳 72 人、0 歳 32 人の順で 多く、成人 78 人からも報告されています。
推定感染経路として家族内感染が 85 人から、学校 での流行が 45 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼 児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやす いので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種 を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後 に感染することがあります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年9月20日更新)