2018年10月26日
2018年 第42週(10月15日~10月21日)
全数把握感染症
~梅毒 ~
今週 8 人の報告があり、今年の累積患者数は 208人となり、年間患者数の大幅な増加が見込まれます。
性別では、男性 146 人、女性 62 人、年齢階級別では、男女とも 20~30 歳代が多く、全体の 58%を占めています。特に、20 歳代男性の割合が今年 25%(昨年 18%)と顕著に増加しています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 87 人、Ⅱ期が68 人、晩期顕症梅毒が 8 人、無症状病原体保有者が45 人となっています。
感染原因は、性的接触 187 人(異性間 153 人、同性間 7 人、不明 27 人)、原因不明 21 人で、推定感染地域は国内が 188 人、国外が 4 人、不明が 16 人でした。
~百日咳~
今週 14 人の報告があり、今年の累積患者数は 387人となりました。
性別分布は、男性 179 人、女性 208 人、年齢分布は 5~9 歳が 33%、10~14 歳が 22%、0 歳 9%の順で多く、成人も 27%を占めています。
推定感染経路として家族内感染が 106 人から、学校での流行が 58 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年10月26日更新)