2019年03月29日

2019年 第12週(3月18日~3月24日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 1.78 人(先週 1.89 人)とわずかに減少しました。
地域的には、定点あたり患者数が、17 保健所管内すべてで 5 人未満となり、尼崎市、伊丹、福崎、豊岡及び丹波の 5 保健所管内では、流行終息の目安である 1 人未満となっています。
当研究所では今シーズン(2018 年第 36 週~)、県内の患者から 203 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳は AH1pdm09 86 件、AH3 亜型(A 香港型)115 件、B 型(Victoria 系統)2 件です。
2019 年第 1 週までは 60 件中 40 件(67%)がAH1pdm09、第 2 週以降は 143 件中 95 件(66%)が AH3 亜型と、主流となる型に変化が見られました。

全数把握感染症
~風しん~
今週 5 人の報告があり、今年の累積患者数は 32 人となりました。
地域的には、尼崎市 13 人、神戸市 7人の順で多く、性別では、男性 24 人、女性 8 人と男性が多くなっています。
ワクチン接種歴は 1 回有 3人、無 6 人、不明 23 人でした。
当研究所では、今年の患者 4 人から風しんウイルス(遺伝子型 1E)を検出しています。
風しんウイルスに妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに白内障、先天性心疾患、難聴などの先天性風しん症候群が発症する恐れがあるため
注意が必要です。
風しんは二次感染を防ぐことは難しく、予防はワクチン接種が基本となります。

重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年3月28日更新)