2019年07月26日

2019年 第29週(7月15日~7月21日)

定点把握感染症

~手足口病~
 定点あたり患者数は今週 12.35 人(先週 17.88 人) と減少しました。
地域的には、丹波保健所管内を除く県内 16 保健所管内で、定点あたり患者数が警報レ ベル開始基準値である 5 人以上となっており、なかでも、姫路市保健所管内では、20 人以上と多くなっ ています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 8,744 人の年齢分布では、 1歳33%、 2歳22%、 3歳13%の順で、 0~4歳が全体の87%を占めています。
 主要な原因ウイルスはエンテロウイルスで、年により、流行する型に変動が見られます。
 感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染などです。
保育園や幼稚園などの乳幼児施設では、手洗いの励行と排泄物の適正処理が感染予防の基本です。

~ ヘルパンギーナ~
 定点あたり患者数は今週 1.84 人(先週 2.42 人)と 減少しました。
地域的にも、定点あたり患者数が警 報レベル開始基準値である 6 人以上の保健所管内は なくなりました。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告されたヘルパンギーナの患者 1,251 人の年齢分布は、 1 歳 29%、2 歳 20%、3 歳 14%の順で、0~4 歳が全体の 85%を占めています。
 エンテロウイルスを原因とする夏型の感染症で、 流行し始めると乳幼児の間で急速に患者数が増加する傾向があります。
特異的な予防方法はありませんが、患者との濃厚接触を避けること、手洗いの励行、 洗濯物の日光消毒などがあげられます。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年7月25日更新)