2019年10月11日

2019年 第40週(9月30日~10月6日)

定点把握感染症

~伝染性紅斑 ~
定点あたり患者数は今週 1.12 人(先週 0.95 人)と増加しました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、姫路市、赤穂及び豊岡管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 2 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 649 人の年齢分布では、5 歳 18%、3 歳が 17%、4 歳 15%の順で、2~7 歳が全体の 81%を占めています。この疾病はリンゴ病とも呼ばれ、幼児・学童に多い疾病ですが、妊婦が感染すると、流・死産の原因となることがあります。
流行時期には人ごみを避け、手洗いの励行に努めてください。

全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)

~日本紅斑熱~
今週 1 人の報告があり、今年の累積患者数は 13 人と過去 5 年間の同時期と比較して多くなっています。
地域的には、神戸市が 6 人、加古川保健所管内が 3人、洲本保健所管内が 2 人の順となっています。
性別では、男性 6 人、女性 7 人、年齢階級別では、70 歳代が 6 人、40 歳代及び 80 歳代が 2 人の順で多くなっています。
紅斑熱リケッチアを保有するダニの刺咬により感染するため、ダニが繁殖する春や秋のハイキングや山作業には忌避剤を使用し、入浴や着替えによって、ダニの付着を防ぎます。また、山野へ入った 2~8 日後に発熱や発疹が出た時は、受診時にその時の行動地域を伝えることが重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年10月10日更新)