2019年04月19日

2019年 第15週(4月8日~4月14日)

 定点把握感染症

~ 感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスによるものに限る)~
 基幹定点(県内 14 ヵ所の 300 床以上の病院)あたり患者数は今週 1.29 人(先週 1.43 人)とやや減少しましたが、姫路市から 10 人の報告があり、患者数の多い状況が続いています。
今年報告された患者 105 人の内訳は男性 49 人、女性 56 人で、年齢別では、1 歳 19 人、2 歳 18 人、4 歳15 人、0 歳 14 人の順で多く、6 歳以下が全体の 90%を占めています。
ロタウイルスは、脱水症を起こしやすく、乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、例年春から初夏にかけて患者数が増加します。
重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効です。

~麻しん~
 今週、神戸市から 6 人の報告があり、今年の県内の累積患者数は 18 人となりました。
性別では、男性 7人、女性 11 人、年齢階級別では、30 歳代 7 人、40歳代 4 人、1 歳 3 人の順で多くなっています。
麻しんの初期症状は発熱と咳、咽頭痛、鼻水、眼球結膜の充血、目やに等のカタル症状です。
これらの症状が数日続いたあと、発疹が出始めます。
麻しんウイルスは極めて感染力が強く、約 10~12日の潜伏期間を経て発症します。
麻しんが疑われる場合は外出を控え、医療機関に事前に連絡してから受診してください。感染予防対策として、麻しん含有ワクチンの接種が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年4月18日更新)