2019年09月20日

2019年 第37週(9月9日~9月15日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は、今週 0.48 人(先週 0.31 人) と増加しました。
地域的には、明石市及び朝来保健 所管内で、定点あたり患者数が 1 人以上となっています。
直近 2 週の患者 158 人の年齢分布では、5~9 歳 50 人、10~14 歳 43 人の順で多く、15 歳未満が 82%を占めています。
 臨時休業の施設別発生状況では、今週、幼稚園及び 中学校から学年閉鎖が各 1 件、小学校から学級閉鎖 1 件の報告がありました。
 当研究所では今シ ーズ ン、県内の 患者から AH1pdm09 1 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 4.62 人(先週 3.84 人)と 過去 5 年間で最大となっています。
地域的には、県内 17 保健所管内中、姫路市、加古川、加東及び洲本管内で、定点当たり患者数が 8 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,676 人の年齢分布では、1 歳38%、0 歳27%、2 歳20%の順で、0~3 歳が全体の 94%を占めています。
  RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳 までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。


全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)

~レジオネラ症 ~
 今週 8 人の報告があり、今年の累積患者数は 67 人 となりました。
 性別分布は、男性 57 人、女性 10 人、年齢分布は 70 歳代 26 人、50 歳代 15 人、60 歳代 14 人の順で多 く、50 歳以上が全体の 99%を占めています。
 病型別では、65 人が肺炎型で、推定感染地域は兵 庫県内が 54 人、その他国内が 8 人、国外が 1 人、不明が 4 人となっています。
 感染原因として、温泉の利用など水系感染が 31 人 から報告されています。



【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年9月19日更新)