2019年10月25日
2019年 第41週(10月14日~10月20日)
定点把握感染症
~日本紅斑熱 ~
今週 1 人の報告があり、今年の累積患者数は 17 人と過去 5 年間で最も多くなっています。
地域的には、神戸市が 6 人、洲本保健所管内が 5 人、加古川保健所管内が 3 人の順となっています。
性別では、男性 7 人、女性 10 人、年齢階級別では、70 歳代が 8 人、40 歳代が 3 人、60 歳代と 80 歳代が各 2 人の順で多くなっています。
紅斑熱リケッチアを保有するダニの刺咬により感染するため、ダニが繁殖する春や秋のハイキングや山作業には忌避剤を使用し、入浴や着替えによって、ダニの付着を防ぎます。
また、山野へ入った 2~8 日後に発熱や発疹が出た時は、受診時にその時の行動地域を伝えることが重要です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~インフルエンザ ~
定点あたり患者数は、今週 0.16 人(先週 0.26 人)と減少しました。
地域的には、芦屋保健所管内で、定点あたり患者数が 1 人以上となっています。
直近 5週間の患者 202 人の年齢分布では、5~9 歳が 40%、0~4 歳が 19%の順で多く、15 歳未満が 72%を占めています。
当研究所では今シーズン、県内の患者からAH1pdm09 1 件、AH3 亜型(A 香港型)3 件のインフルエンザウイルスを検出しています。インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
~伝染性紅斑~
定点あたり患者数は今週 0.65 人(先週 0.88 人)と減少しました。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 538 人の年齢分布では、4 歳及び 5 歳が各 17%、3 歳が 16%の順で、2~7 歳が全体の 80%を占めています。
この疾病はリンゴ病とも呼ばれ、幼児・学童に多い疾病ですが、妊婦が感染すると、流・死産の原因となることがあります。流行時期には人ごみを避け、手洗いの励行に努めてください。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年10月24日更新)