2018年05月11日
2018年 第18週(4月30日~5 月6日)
定点把握感染症
~感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスによるものに限る) ~
定点あたり患者数は今週 0.64 人(先週 0.21 人)と増加しました。
地域的には、加古川保健所管内から 6人の報告がありました。
ロタウイルスは、脱水症を起こしやすく、乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、例年春から初夏にかけて患者数が増加します。
今年の患者 91 人の内訳は男性 44 人、女性 47 人で、年齢別では、1 歳 21 人、2 歳 17 人、5 歳 14 人の順で多く、5 歳以下が全体の 86%を占めています。
重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効です。
全数把握感染症
~侵襲性肺炎球菌感染症 ~
今週7人の報告があり、今年の累積患者数は 120人となりました。
性別分布は、男性 76 人、女性 44 人、年齢分布は70 歳代 29 人、60 歳代 23 人、80 歳代 21 人、10 歳未満 15 人の順で多くなっています。
この疾病は、鼻やのどに常在する肺炎球菌が、血液や髄液に移行して、敗血症や髄膜炎を起こすことが知られており、重症化しやすい小児及び高齢者を対象として、定期予防接種が行われています。
今年の患者のうち、ワクチン接種歴有りが 27 人、接種歴無しが 63 人、不明 30 人となっています。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年5月10日更新)