2019年11月01日

2019年 第43週(10月21日~10月27日)

定点把握感染症

~インフルエンザ ~
定点あたり患者数は、今週 0.17 人(先週 0.16 人)と増加しました。
直近 5 週間の患者 181 人の年齢分布では、5~9 歳が 44%、0~4 歳が 19%の順で多く、15 歳未満が 72%を占めています。
当 研 究 所 で は 今シ ー ズ ン 、 県 内 の 患 者 か らAH1pdm09 1 件、AH3 亜型(A 香港型)3 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

~伝染性紅斑~
定点あたり患者数は今週 0.80 人(先週 0.65 人)と増加しました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、福崎及び豊岡管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 2 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 568 人の年齢分布では、4 歳が 18%、3 歳が 16%、5歳が 15%の順で、2~7 歳が全体の 81%を占めています。
この疾病はリンゴ病とも呼ばれ、幼児・学童に多い疾病ですが、妊婦が感染すると、流・死産の原因となることがあります。流行時期には人ごみを避け、手洗いの励行に努めてください。

全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)

~腸管出血性大腸菌感染症 ~
今週 10 人の報告があり、今年の累積患者数は 126人となりました。
性別分布は、男性 58 人、女性 68 人、年齢分布は、10 歳未満が 34 人、10 歳代が 25 人、20歳代が 23 人の順に多くなっています。
O 血清群別は、O157 が 80 人、O145 が 15 人、O26が 10 人の順となり、感染経路として、肉の喫食が 36人から報告されています。
肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年10月31日更新)