2019年06月07日
2019年 第22週(5月27日~6月2日)
定点把握感染症
~手足口病~
定点あたり患者数は今週 2.62 人(先週 1.63 人)と 増加しました。
地域的には、姫路市保健所管内で、定点あたり患者数が 8.69 人となり、警報レベル開始基 準値である 5 人以上を超えて増加が続いています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 728 人の年齢分布では、1 歳 40%、2 歳 20%、 3 歳 12%の順で、0~4 歳が全体の 91%を占めています。
主要な原因ウイルスはエンテロウイルスで、年により、流行する型に変動が見られます。
感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染などです。
保育園や幼稚園などの乳幼児施設では、手洗いの励行と排泄物の適正処理が感染予防の基本です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~腸管出血性大腸菌感染症 ~
今週、6 人の報告があり、今年の累積患者数は 23 人となりました。
性別分布は、男性 10 人、女性 13 人、年齢分布は、20 歳代 6 人、10 歳未満 4 人、10 歳 代、30 歳代、60 歳代 3 人の順に多くなっています。
O 血清群別は、O157 が 17 人、O26、O103、O111、 O121 、O146 が各 1 人となり、感染経路として、肉の喫食が 11 人から報告されています。
夏季の流行期に入っています。肉・レバーなどの食 品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年6月6日更新)