2018年03月09日

2018年 第9週(2月26日~3月4日)

定点把握感染症
定点あたり患者数は今週 15.97 人(先週 22.97 人)と減少し、警報レベル開始基準値である 30 人以上の保健所管内はなくなりました。
しかし、西宮市と丹波保健所管内を除く 15 保健所管内で、警報レベル終息基準値である 10 人を上回っており、まだしばらくは注意が必要です。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 32,169 人の年齢分布では、5~9 歳 33%、0~4歳 19%、10~14 歳 18%の順で、15 歳未満が全体の 70%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 44 人(先週 65 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 982 人となり、うち 134 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 29%、1~9 歳 24%、70 歳代 14%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 117 件(先週 159 件)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 17 件、学級閉鎖 100 件、施設別では幼稚園 8 件、小学校 94 件、中学校 11 件、高等学校 1 件、その他 3 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 229 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 50 件、AH3 亜型(A 香港型)72 件、B 型(Yamagata 系統)106 件、B 型(Victoria 系統)1件となっています。
直近 5 週間の検出割合は、B 型(Yamagata 系統)56%、AH3 亜型 37%、AH1pdm09 7%の順となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年3月8日更新)