2019年09月27日
2019年 第38週(9月16日~9月22日)
定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 0.27 人(先週 0.49 人)と減少しました。
地域的には、朝来保健所管内で流行開 始の目安とされる定点あたり患者数 1 人以上となっています。
直近の 3 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 214 人の年齢分布では、5~9 歳 29%、10~14 歳 28%、0~4 歳 20%の順で、15 歳未満が全体の 77%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 3 人(先週 2 人)の報告があり、今シ ーズンの累計は 6 人となりました。
患者の年齢分布は 10 歳代 3 人、1~9 歳、40 歳代及び 80 歳以上各 1 人 となっています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週、宝塚保健所管内の小学校で学級閉鎖 1 件、朝来保健所管内の小学校 で学年閉鎖 1 件の計 2 件が報告されました。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 1 件、AH3 亜型(A 香港型)2 件のインフルエン ザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの 着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~腸管出血性大腸菌感染症 ~
今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は 93 人 となりました。
性別分布は、男性 42 人、女性 51 人、 年齢分布は、20 歳代が 21 人、10 歳代が 20 人、10 歳未満が 18 人の順に多くなっています。
O 血清群別は、O157 が 63 人、O26 が 10 人、O121、 O111 が各 4 人、 O103、 O146 が各 2 人、O18、O145 が各 1 人となり、感染経路として、肉の喫食が 31 人 から報告されています。
肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、 箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感 染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等 の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年9月26日更新)