2018年09月14日

2018年 第36週(9月3日~9月9日)

定点把握感染症

~RS ウイルス感染症 ~
定点あたり患者数は今週 2.45 人(先週 1.77 人)と増加が継続しています。
地域的には、姫路市、加古川及び豊岡保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 952 人の年齢分布では、1 歳 44%、0 歳 31%、2歳15%の順で、0~3歳が全体の96%を占めています。
RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

~百日咳~
今週 13 人の報告があり、今年の累積患者数は 291人となりました。
性別分布は、男性 128 人、女性 163 人、年齢分布は 5~9 歳 90 人、10~14 歳 72 人、0 歳 31 人の順で多く、成人 75 人からも報告されています。
推定感染経路として家族内感染が 82 人から、学校での流行が 45 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年9月13日更新)