2019年02月01日
2019年 第4週(1月21日~1月27日)
定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 52.91 人(先週 51.84 人)と増加し、2000 年以降で最大となりました。
地域的 には、県下 17 保健所管内中、丹波保健所管内で注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)であるのを除き、16 保健所管内で警報レベル(定点あたり患者数 30 人以上)となり、なかでも、姫路市及び朝来保健所管内では定点あたり患者数が 80 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 31,669 人の年齢分布では、5~9 歳 28%、0~4 歳 21%、10~14 歳 16%の順で、15 歳未満が全体の 65%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 162 人(先週 201 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 738 人となり、うち 137 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 27%、80 歳以上 25%、70 歳代 17%の順で多くなっています。
また、インフルエンザウイルスを原因とする急性脳炎の患者が、昨年末から県内で 10 人報告されています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週 510 件(先週 380 件)の報告がありました。
内訳は休校 6 件、学年 閉鎖 78 件、学級閉鎖 426 件、施設別では、幼稚園 75 件、小学校 322 件、中学校 92 件、高等学校 15 件、そ の他 6 件で、県下全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 123 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳は AH1pdm09 59 件、AH3 亜型(A 香港型)63 件、B 型(Victoria 系統)1 件で、今年になって AH3 亜型の 検出が増えています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年1月31日更新)