2019年04月12日

2019年 第14週(4月1日~4月7日)

 定点把握感染症

~ 感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスによるものに限る)~
 基幹定点(県内 14 ヵ所の 300 床以上の病院)あた り患者数は今週 1.43 人(先週 0.86 人)と増加しまし た。
 ロタウイルスは、脱水症を起こしやすく、乳幼児の 重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、例年春から初 夏にかけて患者数が増加します。
 今年の患者 87 人の内訳は男性 41 人、女性 46 人 で、加古川保健所管内からの報告が 44 人と多くなっています。
年齢別では、1 歳 16 人、4 歳 14 人、2 歳 13 人の順で多く、5 歳以下が全体の 81%を占めてい ます。
重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効 です。

~梅毒~
 今週 8 人の報告があり、今年の累積患者数は 88 人 となり、昨年を上回る勢いで増加しています。
 性別では、男性 47 人、女性 41 人、年齢階級別で は、男性は 40 歳代が 34%、女性は 20 歳代が 37%を 占めています。
 病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 40 人、Ⅱ期が 22 人、晩期顕症梅毒が 2 人、無症状病原体保有者が 24 人となっています。
 感染原因のうち、性的接触が 74 人(異性間 67 人、 不明 7 人)から、性風俗産業の従事歴有が 9 人から、 利用歴有が 26 人から報告されています。
推定感染地域は国内が 76 人、不明が 12 人でした。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年4月11日更新)