2018年04月27日
2018年 第16週(4月16日~4月22日)
定点把握感染症
定点あたり患者数は今週 0.66 人(先週 1.24 人)と減少し、流行の目安とされる 1 人を下回りました。
地域的には、あかし、芦屋、龍野、福崎及び朝来の 5保健所管内を除く 12 保健所管内で定点あたり患者数が 1 人未満となっています。
今シーズンの定点あたり患者数のピークは、第 3 週(1 月 15~21 日)の 51.41人で、過去 10 年間で最大となりました。
当研究所では今シーズンの県内の患者から、AH1pdm09 50 件、AH3 亜型(A 香港型)72 件、B型(Yamagata 系統)106 件、B 型(Victoria 系統)1 件のインフルエンザウイルスを検出しました。
全数把握感染症
~感染性胃腸炎 ~
定点あたり患者数は、今週 6.22 人(先週 4.61 人)と増加しました。
地域的には、明石市及び豊岡保健所管内で定点あたり患者数が 10 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 3,240 人の年齢分布では、1 歳 13%、4 歳 11%、2 歳 11%の順で多く、5 歳以下が全体の 60%を占めています。
感染性胃腸炎はノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなど多種多様な原因による症候群です。
ウイルスは患者の大便や吐物中に大量に含まれており、強い感染力を持っています。感染を拡大させないためには、手洗いの励行を基本に、吐物などの後始末を素手で行わない、二枚貝類は十分に加熱して食べるなどの注意が重要です。
~梅毒~
今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は 55 人となりました。性別では、男性 40 人、女性 15 人、年齢階級別では、男女とも 20~30 歳代が多く、全体の 56%を占めています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 24 人、Ⅱ期が13 人、晩期顕症梅毒が 3 人、無症状病原体保有者が15 人となっています。
感染原因は、性的接触が 50 人(異性間 41 人、同性間 2 人、不明 7 人)、不明が 5 人で、推定感染地域は国内が 53 人、国外が 1 人、不明が 1 人でした。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年4月26日更新)