2018年07月13日

2018年 第27週(7月2日~7月8日)

定点把握感染症

~ヘルパンギーナ ~
定点あたり患者数は今週 0.88 人(先週 0.50 人)と 増加しました。
地域的には、福崎保健所管内で、定点 あたり患者数が警報レベル開始基準値である 6 人と なっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告され た患者 257 人の年齢分布では、1歳31%、2歳18%、 3歳13%の順で、 0~4歳が全体の85%を占めています。
ヘルパンギーナはエンテロウイルスを原因とする 夏型の感染症で、流行し始めると乳幼児の間で急速に 患者数が増加する傾向があります。
特異的な予防方法 はありませんが、患者との濃厚接触を避けること、手 洗いの励行、おしめ等の洗濯物の日光消毒などがあげ られます。

全数把握感染症

~百日咳~
今週 13 人の報告があり、今年の累積患者数は 165 人となりました。
性別分布は、男性 83 人、女性 82 人、年齢分布は 5 ~9 歳 52 人、10~14 歳 40 人、0~4 歳 26 人の順で 多く、成人 43 人からも報告されています。
推定感染経路として家族内感染が 44 人から、学校 での流行が 31 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼 児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやす いので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種 を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後 に感染することがあります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年7月12日更新)