2018年04月20日

2018年 第15週(4月9日~4月15日)

定点把握感染症
定点あたり患者数は今週 0.66 人(先週 1.24 人)と減少し、流行の目安とされる 1 人を下回りました。
地域的には、あかし、芦屋、龍野、福崎及び朝来の 5保健所管内を除く 12 保健所管内で定点あたり患者数が 1 人未満となっています。
今シーズンの定点あたり患者数のピークは、第 3 週(1 月 15~21 日)の 51.41人で、過去 10 年間で最大となりました。
当研究所では今シーズンの県内の患者から、AH1pdm09 50 件、AH3 亜型(A 香港型)72 件、B型(Yamagata 系統)106 件、B 型(Victoria 系統)1 件のインフルエンザウイルスを検出しました。

全数把握感染症
~侵襲性肺炎球菌感染症~
今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は 101人となりました。
性別分布は、男性 62 人、女性 39 人、年齢分布は70 歳代 27 人、60 歳代 20 人、80 歳代 17 人、10 歳未満 10 人の順で多くなっています。
この疾病は、鼻やのどに常在する肺炎球菌が、血液や髄液に移行して、敗血症や髄膜炎を起こすことが知られており、重症化しやすい小児及び高齢者を対象として、定期予防接種が行われています。
昨年末から患者数が多い状況で続いており、注意が必要です。

~梅毒~
今週4人の報告があり、今年の累積患者数は 49 人となりました。
性別では、男性 35 人、女性 14 人、年齢階級別では、男女とも 20~30 歳代が多く、全体の 57%を占めています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 21 人、Ⅱ期が12 人、晩期顕症梅毒が 1 人、無症状病原体保有者が15 人となっています。
感染原因は、性的接触が 45 人(異性間 38 人、同性間 1 人、不明 6 人)、不明が 4 人で、推定感染地域は国内が 47 人、国外が 1 人、不明が 1 人でした。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年4月19日更新)