2018年10月19日

2018年 第41週(10月8日~10月14日)

全数把握感染症

~梅毒 ~
 今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は 200人となり、昨年の年間患者数 198 人を上回りました。
 性別では、男性 142 人、女性 58 人、年齢階級別では、男女とも 20~30 歳代が多く、全体の 59%を占めています。特に、20 歳代男性の割合が今年 25%(昨年 18%)と顕著に増加しています。
 病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 84 人、Ⅱ期が67 人、晩期顕症梅毒が 7 人、無症状病原体保有者が42 人となっています。
 感染原因は、性的接触 180 人(異性間 147 人、同性間 7 人、不明 26 人)、原因不明 20 人で、推定感染地域は国内が 181 人、国外が 4 人、不明が 15 人でした。

~百日咳~
 今週 12 人の報告があり、今年の累積患者数は 373人となりました。
 性別分布は、男性 173 人、女性 200 人、年齢分布は 5~9 歳 123 人、10~14 歳 83 人、0 歳 35 人の順で多く、成人 98 人からも報告されています。
 推定感染経路として家族内感染が 101 人から、学校での流行が 54 人から報告されています。
 長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年10月18日更新)