2018年11月02日

2018年 第43週(10月22日~10月28日)

定点把握感染症

~感染性胃腸炎 ~
 定点あたり患者数は、今週 4.05 人(先週 4.02 人)と増加しました。地域的には、福崎保健所管内で警報レベル開始基準値(定点あたり患者数 20 人)以上となっています。
 施設・学校における集団発生は報告されていません。
 感染性胃腸炎はノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなど多種多様な原因による症候群です。
 ウイルスは患者の便や吐物中に大量に含まれており、強い感染力を持っています。
 感染を拡大させないためには、手洗いの励行を基本に、吐物などの後始末を素手で行わない、二枚貝類は十分に加熱して食べるなどの注意が重要です。

全数把握感染症

~腸管出血性大腸菌感染症~
 今週 5 人の報告があり、今年の累積患者数は 117人となりました。
 性別分布は、男性 49 人、女性 68人、年齢分布は、20 歳代 31 人、40 歳代 23 人、10歳未満 22 人、10 歳代 18 人の順に多くなっています。
 O血清群別は、O157 が 88 人、O121 が 10 人、O26が 7 人の順で多く、感染経路として、肉の喫食が 39人から、接触感染が 20 人から報告されています。
 肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
 溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年11月1日更新)