2018年05月07日
2018年 第17週(4月23日~4月29日)
定点把握感染症
~感染性胃腸炎 ~
定点あたり患者数は、今週 6.99 人(先週 6.22 人)と増加しました。
地域的には、姫路市及び豊岡保健所管内で定点あたり患者数が 10 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 3,546 人の年齢分布では、1 歳 13%、2 歳 11%、4 歳 11%の順で多く、5 歳以下が全体の 61%を占めています。
感染性胃腸炎はノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなど多種多様な原因による症候群です。
ウイルスは患者の大便や吐物中に大量に含まれており、強い感染力を持っています。
感染を拡大させないためには、手洗いの励行を基本に、吐物などの後始末を素手で行わない、二枚貝類は十分に加熱して食べるなどの注意が重要です。
全数把握感染症
~百日咳 ~
今週 7 人の報告があり、今年の累積患者数は 80 人となりました。
性別分布は、男性 31 人、女性 49 人、年齢分布は10~14 歳 25 人、5~9 歳 23 人、0~4 歳 11 人の順で多く、成人 19 人からも報告されています。
推定感染経路として家族内感染が 17 人から、学校での流行が 20 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年5月7日更新)