2018年08月17日
2018年 第32週(8月6日~8月12日)
定点把握感染症
ヘルパンギーナなどの夏型の感染症に代わって、RS ウイルス感染症が増加傾向を示しています。
全数把握感染症
~腸管出血性大腸菌感染症~
今週 11 人の報告があり、今年の累積患者数は 85人となりました。
性別分布は、男性 36 人、女性 49人、年齢分布は、20 歳代 26 人、10 歳未満と 10 歳代各 15 人、40 歳代 14 人の順に多くなっています。
今週は、ハンバーグの喫食による感染(血清型O157)や保育園での感染(血清型 O121)が複数から報告され、患者数の多い状況が続いています。
肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。
~百日咳~
今週 9 人の報告があり、今年の累積患者数は 230人となりました。
性別分布は、男性 101 人、女性 129 人、年齢分布は 5~9 歳 69 人、10~14 歳 62 人、0~4 歳 32 人の順で多く、成人 60 人からも報告されています。
推定感染経路として家族内感染が 58 人から、学校での流行が 43 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年8月16日更新)