2019年01月18日

2019年 第2週(1月7日~1月13日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は今週 35.21 人(先週 9.77 人)と大きく増加し、警報レベル開始基準値(定点あたり患 者数 30 人)を超えました。
地域的には、県下 17 保健所管内中、西宮市、明石市、芦屋及び丹波の 4 保健所 管内で注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)であるのを除き、13 保健所管内で警報レベルとなり、 なかでも、姫路市、福崎及び朝来保健所管内では定点あたり患者数が 50 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 12,989 人の年齢分布では、5~9 歳 26%、0~4 歳 19%、10~14 歳 15%の順で、15 歳未満が全体の59%を占めています。
 インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 150 人(先週 97 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 349 人となり、うち 73 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 29%、80 歳以上 21%、70 歳代 18%の順で多くなっています。
また、インフルエンザウイルス A を原因とする急性脳炎の患者が、昨年末から県内で 5 人報告されています。
 臨時休業の施設別発生状況では、今週 55 件(先週なし)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 11 件、学 級閉鎖 44 件、施設別では、小学校 43 件、中学校 12 件で、神戸市、尼崎市、姫路市、西宮市、明石市、宝塚、 加東、龍野、福崎、豊岡、丹波及び洲本の保健所管内から報告されています。
 当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 41 件、AH3 亜型(A 香港型)27 件のインフルエ ンザウイルスを検出しています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年1月17日更新)