2019年06月21日
2019年 第24週(6月10日~6月16日)
定点把握感染症
~手足口病~
定点あたり患者数は今週 6.72 人(先週 3.76 人)と 増加し、警報レベル開始基準値である 5 人を超えました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、神戸市、姫 路市、明石市、伊丹、宝塚、加古川、龍野、赤穂、福 崎、豊岡の 10 保健所管内で、警報レベルとなっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 2,010 人の年齢分布では、1歳38%、 2歳23%、 3歳12%の順で、 0~4歳が全体の90%を占めています。
主要な原因ウイルスはエンテロウイルスで、年により、流行する型に変動が見られます。
感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染などです。
保育園や幼稚園などの乳幼児施設では、手洗いの励行と排泄物の適正処理が感染予防の基本です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~腸管出血性大腸菌感染症~
今週 5 人の報告があり、今年の累積患者数は 39 人 となりました。
性別分布は、男性 19 人、女性 20 人、 年齢分布は、20 歳代 10 人、10 歳代 6 人、10 歳未満 と 40 歳代が各 5 人の順で多くなっています。
O 血清群別は、O157 が 29 人、O26 が 2 人、O103、 O111、O121、O145、O146 が各 1 人となり、感染経路として、肉の喫食が 19 人から報告されています。
夏季の流行期に入っています。
肉・レバーなどの食 品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発 症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年6月20日更新)