2019年04月26日

2019年 第16週(4月15日~4月21日)

 定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は今週 1.70 人(先週 1.04 人)と増加しました。地域的には、尼崎市、芦屋、赤穂及び丹波の 4 保健所管内を除く、13 保健所管内で定点あたり患者数が 1 人以上となっています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週 19 件(先週なし)の報告がありました。内訳は学年閉鎖 3 件、学級閉鎖 16 件、施設別では、幼稚園 1 件、小学校 9 件、中学校 5 件、高等学校 4 件で、神戸市、姫路市、西宮市、明石市、宝塚、加古川、豊岡及び洲本保健所管内から報告されています。
当研究所で、直近 5 週間に県内の患者から検出したインフルエンザウイルスの型別は、AH1pdm09 2件、AH3 亜型(A 香港型)7 件、B 型(Victoria 系統)11 件となっています。

~感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスによるものに限る)~
 基幹定点(県内 14 ヵ所の 300 床以上の病院)あたり患者数は今週 2.50 人(先週 1.43 人)と急増しました。地域的には、姫路市と加古川保健所管内で定点あたり患者数が 10 人以上となっています。
今年の患者 139 人の内訳は男性 67 人、女性 72 人で、年齢別では、2 歳 31 人、1 歳 25 人、4 歳 20 人の順で多く、6 歳以下が全体の 90%を占めています。
ロタウイルスは、脱水症を起こしやすく、乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、例年春から初夏にかけて患者数が増加します。
重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年4月25日更新)