2018年05月25日
2018年 第20週(5月14日~5月20日)
定点把握感染症
~感染性胃腸炎~
定点あたり患者数は、今週 8.50 人(先週 7.91 人)と増加しました。地域的には、姫路市、明石市、芦屋、加東、赤穂、豊岡、朝来及び洲本保健所管内で定点あたり患者数が 10 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 4,346 人の年齢分布では、1 歳 14%、2 歳 12%、4 歳 11%の順で多く、5 歳以下が全体の62%を占めています。
感染性胃腸炎はノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなど多種多様な原因による症候群です。
ウイルスは患者の大便や吐物中に大量に含まれており、強い感染力を持っています。感染を拡大させないためには、手洗いの励行を基本に、吐物などの後始末を素手で行わない、二枚貝類は十分に加熱して食べるなどの注意が重要です。
全数把握感染症
~梅毒~
今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は昨年同時期とほぼ等しい 75 人となりました。
性別では、男性 53 人、女性 22 人、年齢階級別では、男女とも20~30 歳代が多く、全体の 56%を占めています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 32 人、Ⅱ期が17 人、晩期顕症梅毒が 4 人、無症状病原体保有者が22 人となっています。
感染原因は、性的接触が 67 人(異性間 54 人、同性間 2 人、不明 11 人)、不明が 8 人で、推定感染地域は国内が 68 人、国外が 1 人、不明が 6 人でした。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年5月24日更新)