2018年06月01日
2018年 第21週(5月21日~5月27日)
定点把握感染症
A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎や咽頭結膜熱など、夏型の感染症の患者数が増加し始めています。
全数把握感染症
~侵襲性肺炎球菌感染症~
今週 5 人の報告があり、今年の累積患者数は 140人となりました。
性別では、男性 88 人、女性 52 人、年齢階級別では 70 歳代 33 人、60 歳代と 80 歳代が各 25 人、10歳未満 22 人の順で多くなっています。
この疾病は、鼻やのどに常在する肺炎球菌が、血液や髄液に移行して、敗血症や髄膜炎を起こすことが知られており、重症化しやすい小児及び高齢者を対象として、定期予防接種が行われています。
今年の患者のうち、ワクチン接種歴有りが 40 人、接種歴無しが 68 人、不明 32 人となっています。
~梅毒 ~
今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は 81 人で、昨年とほぼ同様の患者発生状況となっています。
性別では、男性 58 人、女性 23 人、年齢階級別では、男女とも 20~30 歳代が多く、全体の 59%を占めています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 36 人、Ⅱ期が18 人、晩期顕症梅毒が 5 人、無症状病原体保有者が22 人となっています。
感染原因は、性的接触 71 人(異性間 58 人、同性間 3 人、不明 10 人)、原因不明 10 人で、推定感染地域は国内が 73 人、国外が 1 人、不明が 7 人でした。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年5月31日更新)