2019年05月31日
2019年 第21週(5月20日~5月26日)
定点把握感染症
~手足口病~
定点あたり患者数は今週 1.63 人(先週 0.85 人)と 増加しました。
地域的には、姫路市保健所管内で、 定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 5 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 444 人の年齢分布では、1 歳 40%、2 歳 21%、 3歳11%の順で、0~4歳が全体の90%を占めています。
主要な原因ウイルスはエンテロウイルスで、年により、流行する型に変動が見られます。
感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染などです。
保育園や幼稚園などの乳幼児施設では、手洗いの励行と排泄物の適正処理が感染予防の基本です。
~咽頭結膜熱 ~
定点あたり患者数は今週 0.81 人(先週 0.51 人)と増加しました。
地域的には、宝塚保健所管内で、定 点あたり患者数が警報レベル開始基準値 3 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 348 人の年齢分布では、1 歳 33%、3 歳 16%、 2歳14%の順で、 0~4歳が全体の83%を占めています。
アデノウイルスによる感染症でプール熱とも呼ばれ、飛沫感染に加えて、経結膜や経口的な感染もあります。
感染予防には、感染者との濃密な接触を避けること、流行時はうがい・手指の消毒を励行すること、プールを利用する時は水泳前後にシャワーを浴び、タオルの共用を避けることなどが大切です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~梅毒 ~
今週 6 人の報告があり、今年の累積患者数は 120 人となり、昨年を上回る勢いで増加しています。
性別では、男性 70 人、女性 50 人、年齢階級別で は、男性 40 歳代が 25 人、女性 20 歳代が 19 人と多 くなっています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 53 人、Ⅱ期が 31 人、無症状病原体保有者が 32 人となっています。
感染原因は、性的接触 101 人(異性間93 人、不明8 人)、原因不明 18 人、その他 1 人で、推定感染地域は国内が 105人、不明が15 人でした。
また、性風俗産業 の従事歴有が 11 人から、利用歴有が 39 人から報告されています。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年5月30日更新)