2019年05月10日
2019年 第18週(4月29日~5月5日)
定点把握感染症
~感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスによるものに限る)~
定点あたり患者数は今週 1.43 人(先週 1.43 人)と 引き続き高い状況が続いています。
地域的には、姫路市、朝来保健所管内から 5 人の報告がありました。
ロタウイルスは、脱水症を起こしやすく、乳幼児の 重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、例年春から初 夏にかけて患者数が増加します。
今年の患者 182 人の内訳は男性 90 人、女性 92 人 で、年齢別では、2 歳 40 人、1 歳 34 人、4 歳 25 人 の順で多く、5 歳以下が全体の 84%を占めています。
重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~侵襲性肺炎球菌感染症~
今週7人の報告があり、今年の累積患者数は 70 人 となりました。
性別分布は、男性 33 人、女性 37 人、年齢分布は 80 歳代 16 人、70 歳代 15 人、10 歳未満 12 人の順で 多くなっています。
この疾病は、鼻やのどに常在する肺炎球菌が、血液 や髄液に移行して、敗血症や髄膜炎を起こすことが知られており、重症化しやすい小児及び高齢者を対象として、定期予防接種が行われています。
今年の患者のうち、ワクチン接種歴有りが 18 人、 接種歴無しが 29 人、不明 23 人となっています。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年5月10日更新)