2018年06月29日

2018年 第25週(6月18日~6月24日)

定点把握感染症

~咽頭結膜熱 ~
定点あたり患者数は今週 1.02 人(先週 0.68 人)と増加しました。
地域的には、宝塚及び丹波保健所管内で、警報レベル開始基準値(定点あたり患者数 3 人)以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 546 人の年齢分布では、1 歳 34%、2 歳 17%、3歳 14%の順で、0~4歳が全体の83%を占めています。
アデノウイルスによる感染症でプール熱とも呼ばれ、飛沫感染に加えて、経結膜や経口的な感染もあります。
感染予防には、感染者との濃密な接触を避けること、流行時はうがい・手指の消毒を励行すること、プールを利用する時は水泳前後にシャワーを浴び、タオルの共用を避けることなどが大切です。

全数把握感染症

~百日咳 ~
今週 10 人の報告があり、今年の累積患者数は 132人となりました。
性別分布は、男性 60 人、女性 72 人、年齢分布は 5~9 歳 38 人、10~14 歳 33 人、0~4 歳 20 人の順で多く、成人 37 人からも報告されています。
推定感染経路として家族内感染が 33 人から、学校での流行が 26 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年6月28日更新)