2019年01月11日


2019年 第1週(12月31日~1月6日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 9.83 人(先週 9.68 人)と増加しました。
地域的には、県下 17 保健所管内中、 姫路市、宝塚、加古川、加東、龍野、赤穂、福崎、豊岡及び朝来の 9 保健所管内で注意報レベル基準値(定点あたり患者数 10 人)以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 6,430 人の年齢分布では、5~9 歳 26%、0~4 歳 18%、10~14 歳 14%の順で、15 歳未満が全体の 58%を占めています。
なお、今週は 20 歳代の患者が先週 に比べて倍増するなど成人患者の増加が目立ち、20 歳以上が全体の 55%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 97 人(全国 1 位、先週 39 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 193 人となり、うち 39 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 30%、80 歳以上 18%、70 歳代 16%の順で多くなっています。
また、インフルエンザウイルス A を原因とする急性脳炎の患者が、昨年末から県内で 4 人報告されています。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 32 件、AH3 亜型(A 香港型)21 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年1月10日更新)