2019年10月04日
2019年 第39週(9月23日~9月29日)
定点把握感染症
~RS ウイルス感染症 ~
定点あたり患者数は今週 3.43 人(先週 3.53 人)と減少しました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、姫路市、加東管内で、定点当たり患者数が 6 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 2,300 人の年齢分布では、1 歳 37%、0 歳 24%、2歳 21%の順で、0~3 歳が全体の 93%を占めています。
RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)
~伝染性紅斑~
定点あたり患者数は今週 0.95 人(先週 0.57 人)と増加しました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、赤穂、福崎、豊岡及び朝来管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 2 人以上となっています。
直近の5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 617 人の年齢分布では、5 歳 19%、3 歳が 16%、4 歳 14%の順で、2~7 歳が全体の 80%を占めてま
す。
この疾病はリンゴ病とも呼ばれ、幼児・学童に多い疾病ですが、妊婦が感染すると、流・死産の原因となることがあります。
流行時期には人ごみを避け、手洗いの励行に努めてください。
~腸管出血性大腸菌感染症 ~
今週神戸市から 13 人の報告があり、今年の累積患者数は 106 人となりました。
性別分布は、男性 50 人、女性 56 人、年齢分布は、10 歳未満が 27 人、10 歳代及び 20 歳代が各 22 人の順に多くなっています。
O 血清群別は、O157 が 66 人、 O145 が 11 人、O26 が 10 人の順となり、感染経路として、肉の喫食が 31 人から報告されています。
肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年10月3日更新)