2019年11月08日

2019年 第44週(10月28日~11月3日)

定点把握感染症

~インフルエンザ ~
 定点あたり患者数は、今週 0.24 人(先週 0.17 人) と増加しました。
直近 5 週間の患者 191 人の年齢分 布では、5~9 歳が 40%、0~4 歳が 14%の順で多く、 15 歳未満が 66%を占めています。
 臨時休業の施設別発生状況では、今週、小学校及び 高等学校から各 1 件の学級閉鎖の報告がありました。
 当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 2 件、AH3 亜型(A 香港型)3 件のイ ンフルエンザウイルスを検出しています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗 いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

~伝染性紅斑~
 定点あたり患者数は今週 0.99 人(先週 0.89 人)と増加しました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、赤穂 及び豊岡管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始 基準値である 2 人以上となっています。
 直近の5週間に県内の定点医療機関から報告された患者 587 人の年齢分布では、4 歳が 18%、5 歳が 16%、3 歳が 14%の順で、 2~7 歳が全体の 79%を占めています。
 この疾病はリンゴ病とも呼ばれ、幼児・学童に多い 疾病ですが、妊婦が感染すると、流・死産の原因となることがあります。
流行時期には人ごみを避け、手洗 いの励行に努めてください。

全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)

~腸管出血性大腸菌感染症 ~
 今週 5 人の報告があり、今年の累積患者数は 131 人 となりました。
性別分布は、男性 62 人、女性 69 人、 年齢分布は、10 歳未満が 35 人、10 歳代が 26 人、20 歳代が 23 人の順に多くなっています。
 O 血清群別は、O157 が 85 人、 O145 が 15 人、O26 が 10 人の順となり、感染経路として、肉の喫食が 37 人から報告されています。
 肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、 箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感 染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の 重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年11月7日更新)