2019年04月05日

2019年 第13週(3月25日~3月31日)

 定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は今週 0.94 人(先週 1.78 人)と 減少し流行の目安である1人を下回りました。地域的 には、尼崎市、加古川、加東、赤穂、福崎、朝来及び 洲本の 7 保健所管内を除く、10 保健所管内で定点あ たり患者数が 1 人未満となっています。
 当研究所では今シーズン(2018 年第 36 週~)、県内の患者から 214 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳は AH1pdm09 86 件、AH3 亜 型(A 香港型)122 件、B 型(Victoria 系統)6 件で す。

~ 感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスによるものに限る)~
 基幹定点(県内 14 ヵ所の 300 床以上の病院)あたり患者数は今週 0.86 人(先週 0.43 人)と増加しました。
 ロタウイルスは、脱水症を起こしやすく、乳幼児の 重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、例年春から初夏にかけて患者数が増加します。
 今年の患者67人の内訳は男性 30人、女性37人で、 加古川保健所管内からの報告が 35人と多くなってい ます。
年齢別では、1 歳 13 人、4 歳 11 人、2 歳 9 人 の順で多く、5 歳以下が全体の 81%を占めています。 重症化の予防対策として、ワクチン接種が有効です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年4月4日更新)