2019年02月22日

2019年 第7週(2月11日~2月17日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は今週 8.67 人(先週 21.51 人)と減少し、県全体では警報レベル終息基準値である定点あたり患者数 10 人を下回りました。
地域的には、姫路市、伊丹、豊岡及び朝来保健所管内で定点あたり患者数が 11.00~12.63 人とわずかに終息基準値を上回っているのを除き、残りの 13 保健所管内で警報・注意報レベルはなくなりました。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 33,992 人の年齢分布では、5~9 歳 31%、0~4歳 21%、10~14 歳 17%の順で、15 歳未満が全体の 69%を占めています。
 インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 28 人(先週 70 人)の報告がありました。今シーズンの累計は 969 人となり、うち 180 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 26%、80 歳以上 25%、70 歳代 18%の順で多くなっています。
また、インフルエンザウイルスを原因とする急性脳炎の患者が、昨年末から県内で 14 人報告されています。
 臨時休業の施設別発生状況では、今週 61 件(先週 223 件)の報告がありました。
内訳は休校 1 件、学年閉鎖 11 件、学級閉鎖 49 件、施設別では、幼稚園 11 件、小学校 41 件、中学校 9 件で、芦屋,福崎,朝来保健所管内を除く各地域から報告されています。
 当研究所では今シーズン県内の患者から 157 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 73 件、AH3 亜型(A 香港型)83 件、B 型(Victoria 系統)1 件です。直近の 5 週間の検出割合は、AH3 亜型 73%、AH1pdm09 27%となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

~梅毒~
 今週 4 人の報告があり、今年の累積患者数は 27 人となりました。
性別では、男性 17 人、女性 10 人、年齢階級別では、男性 40 歳代が 7 人、女性 20 歳代が 4 人と多くなっています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 10 人、Ⅱ期が8人、無症状病原体保有者が 9 人となっています。
感染原因は、性的接触 25 人(異性間 23 人、不明 2人)、原因不明 2 人で、推定感染地域は国内が 24 人、不明が 3 人でした。また、性風俗産業の従事歴有が 5人から、利用歴有が 9 人から報告されています。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年2月21日更新)