2018年02月02日

2018年 第4週(1月22日~1月28日)

定点把握感染症

定点あたり患者数は今週 50.59 人(先週 51.41 人)と、わずかに減少しました。
県内 17 保健所管内中、丹波で注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)であるのを除き、16 保健所管内で警報レベル(定点あたり患者数 30 人以上)となり、流行の最盛期を迎えていると思われます。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 29,675 人の年齢分布では、5~9 歳 33%、10~14歳 18%、0~4 歳 18%の順で、15 歳未満が全体の 69%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 136 人(先週 139 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 567 人となり、うち 70 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 27%、1~9 歳 25%、70 歳代 13%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 758 件(先週 534 件)の報告がありました。
内訳は休校 9 件、学年閉鎖 101 件、学級閉鎖 648 件、施設別では幼稚園 78 件、小学校 523 件、中学校 133 件、高等学校 17 件、その他 7 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 146 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 39 件、AH3 亜型(A 香港型)42 件、B 型(Yamagata 系統)64 件、B 型(Victoria 系統)1件となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年2月1日更新)