2018年01月19日

2018年 第2週(1 月8日~1月14日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 23.14 人(先週 10.94 人)と増加し、県下 17 保健所管内すべてで、注意報レベル基準値である定点あたり患者数 10 人を超えました。
さらに、姫路市、加古川、福崎及び朝来保健所管内では、警報レベル(定点あたり患者数 30 人以上)になっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 11,986 人の年齢分布では、5~9 歳 29%、0~4歳 19%、10~14 歳 15%の順で、15 歳未満が全体の 63%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 106 人の報告がありました。
今シーズンの累計は 292 人となり、うち 36 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 28%、1~9 歳 24%、70 歳代 10%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 11 件の報告がありました。内訳は学年閉鎖 3 件、学級閉鎖 8 件、施設別では幼稚園 2 件、小学校 7 件、中学校 1 件、高等学校 1 件で、西播磨、但馬及び淡路を除く各地域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 96 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 32 件、AH3 亜型(A 香港型)28 件、B 型(Yamagata 系統)36 件となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年1月18日更新)