2018年02月09日

2018年 第5週(1月29日~2月4日)

定点把握感染症

定点あたり患者数は今週 50.11 人(先週 50.59 人)と、最盛期の流行が継続しています。
県内 17 保健所管内中、丹波で注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)であるのを除き、16 保健所管内で警報レベル(定点あたり患者数 30 人以上)が続いており、姫路市、伊丹、加古川、福崎、朝来の 5 保健所管内では、定点あたり患者数が 3 週連続して 50 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 37,045 人の年齢分布では、5~9 歳 34%、10~14歳 19%、0~4 歳 18%の順で、15 歳未満が全体の 70%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 116 人(先週 136 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 683 人となり、うち 88 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 27%、1~9 歳 25%、70 歳代 13%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 797 件(先週 758 件)の報告がありました。
内訳は休校 5 件、学年閉鎖 91 件、学級閉鎖 701 件、施設別では幼稚園 81 件、小学校 530 件、中学校 156 件、高等学校 20 件、その他 10 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 176 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 46 件、AH3 亜型(A 香港型)51 件、B 型(Yamagata 系統)78 件、B 型(Victoria 系統)1件なっています。直近の 5 週間の検出割合は、B 型(Yamagata 系統)46%、A 香港型 31%、AH1pdm09 22%の順となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年2月8日更新)