2020年03月19日

2020年第11週(3月9日~3月15日)

〈お知らせ〉
兵庫県内でも、新型コロナウイルス感染症の患者が増加しています。
手洗いや咳エチケットを徹底し、発熱等の風邪症状がみられる場合は、外出を自粛してください。
兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホ-ムペ-ジ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県疾病対策課の情報にリンクしています。


全数把握感染症

 ~新型コロナウイルス感染症~
 今週、67 人の報告があり、今年の累積患者数は 79 人となりました。
地域的には、神戸市 21 人、伊丹保健所管内 19 人、姫路市 11 人、宝塚保健所管内 19 人の順で多くなっています。
 性別分布は男性 44 人、女性 35 人で、年齢分布は 80 歳代 19 人、40 歳代及び 50 歳代各 17 人、70 歳代 13人となっています。
 感染者のうち、無症状病原体保有者は 16 人、患者は 62 人で、うち重篤な肺炎は 6 人から報告されています。
また、死亡者が 1 人となっています。
 推定感染経路として、大阪市内のライブハウス関連が 13 人、姫路市内の医療機関関連が 10 人、神戸市内の福祉施設関連が 11 人、伊丹市内の介護施設及び宝塚市内の医療機関関連が 31 人、小野市内の医療機関関連が 3 人から報告されています。
 当研究所では、3 月 1~15 日に、新型コロナウイルス感染症疑いで採取された 361 人の鼻咽頭ぬぐい液又は喀痰の検査を行い、43 人から新型コロナウイルスの遺伝子を検出しました。
 この感染症は、発熱や咳が初期症状ですが、安静と療養に努め、肺炎などの重症化を防ぐことが重要です。
状態が変化した場合には、速やかに、帰国者・接触者相談センターに連絡してください。


定点把握感染症

 ~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は今週 2.03 人(先週 5.29 人)と減少し、注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)の地域はなくなりました。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 6,323 人の年齢分布では、5~9 歳 47%、10~14 歳 25%、0~4 歳 14%の順で、15 歳未満が全体の86%を占めています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2020年3月19日更新)