2017年11月30日

2017 年第 47 週(11 月 20 日~11 月 26 日)

定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 1.21 人(先週 0.82 人)と増加し、流行開始の目安とされる 1 人を超えました。
地域的には、県下 17 保健所管内中、神戸市、尼崎市、姫路市、宝塚、加東、龍野、福崎の 7 保健所管内で定点あたり患者数が 1 人以上となっています。
直近の5週間に県内の定点医療機関から報告された患者585人の年齢分布では、5~9歳37%、0~4歳21%、10~14 歳 16%の順で、15 歳未満が全体の 74%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今シーズン 14 人の報告があり、うち 1 人が頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 6 人、60 歳代と 80 歳以上が各 2 人の順で多くなっています。
臨時休業の発生状況では、今週 12 件(先週 4 件)の報告がありました。
内訳は休校 1 件、学級閉鎖 11 件、施設別では保育所 1 件、幼稚園 1 件、小学校 9 件、その他 1 件で、阪神北、北播磨、中播磨及び神戸市から報告されています。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 3 件、AH3 亜型(A 香港型)3 件、B 型(Yamagata系統)4 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(平成29年11月30日更新)