2018年01月05日

2017 年第 49 週(12 月 4 日~12 月 10 日)

定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 2.25 人(先週 1.38 人)と増加しました。
県下 17 保健所管内中、西宮市と赤穂保健所管内を除く 15 保健所管内で、定点あたり患者数が流行開始の目安とされる 1 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,191 人の年齢分布では、5~9 歳 37%、10~14歳 19%、0~4 歳 19%の順で、15 歳未満が全体の 75%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 7 人の報告がありました。
今シーズンの累計は 26 人となり、うち 2 人が頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 9 人、80歳以上 7 人の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 16 件(先週 13 件)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 1 件、学級閉鎖 15 件、施設別では小学校 13 件、中学校 3 件で、但馬、丹波、淡路を除く各地域から報告されています。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 10 件、AH3 亜型(A 香港型)11 件、B 型(Yamagata系統)9 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(平成29年12 月 14 日更新)