2018年01月26日

2018年 第3週(1月15日~1月21日)

定点把握感染症

今週の定点あたり患者数は過去 10 年間で最大の 51.41 人(先週 23.11 人)となり、兵庫県では警報レベル(定点あたり患者数 30 人以上)となりました。県内 17 保健所管内中、丹波で注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)であるのを除き、16 保健所管内で警報レベルとなり、大きな流行となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 21,297 人の年齢分布では、5~9 歳 32%、0~4歳 18%、10~14 歳 17%の順で、15 歳未満が全体の 67%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 139 人の報告がありました。今シーズンの累計は 431 人となり、うち 56 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 28%、1~9 歳 26%、70 歳代 11%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 534 件(先週 11 件)の報告がありました。
内訳は休校 3 件、学年閉鎖 81 件、学級閉鎖 450 件、施設別では幼稚園 55 件、小学校 352 件、中学校 111 件、高等学校 10 件、その他 6 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 117 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 34 件、AH3 亜型(A 香港型)34 件、B 型(Yamagata 系統)49 件となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年1月26日更新)