2018年01月10日

2017 年第 52 週(12 月 25 日~12 月 31 日)

定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 13.05 人(先週 8.62 人)と増加し、兵庫県では注意報レベル(定点あたり患者数10 人以上)になりました。
地域的には、県下 17 保健所管内中、神戸市、西宮市、芦屋、龍野及び豊岡を除く 12 保健所管内で注意報レベルとなり、姫路市及び朝来保健所管内で定点あたり患者数が 20 人を超えています。
なお、今週は冬休み期間中のため、学級閉鎖等の報告はありませんでした。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 5,931 人の年齢分布では、5~9 歳 36%、10~14歳 21%、0~4 歳 16%の順で、15 歳未満が全体の 73%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 48 人の報告がありました。
今シーズンの累計は 112 人となり、うち 13 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 27%、80 歳以上 25%、70 歳代 12%の順で多くなっています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 55 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 19 件、AH3 亜型(A 香港型)14 件、B 型(Yamagata 系統)22 件となっています。
このうち直近の 5 週間では、AH1pdm09 16 件、AH3 亜型(A 香港型)7 件、B 型(Yamagata 系統)18 件と、AH1pdm09と B 型(Yamagata 系統)の割合が多くなっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018 年 1 月 9 日更新)