2018年03月02日

2018年 第8週(2月19日~2月25日)

定点把握感染症
定点あたり患者数は今週 22.97 人(先週 28.93 人)と減少しました。
地域的には、姫路市、豊岡、朝来の3 保健所管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 30 人以上、残りの 14 保健所管内で注意報レベル基準値である 10 人以上となっており、しばらく注意が必要です。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 39,074 人の年齢分布では、5~9 歳 34%、10~14歳 19%、0~4 歳 18%の順で、15 歳未満が全体の 71%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 65 人(先週 85 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 938 人となり、うち 129 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 28%、1~9 歳 24%、70 歳代 15%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 159 件(先週 293 件)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 23 件、学級閉鎖 136 件、施設別では幼稚園 13 件、小学校 128 件、中学校 17 件、その他 1 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 229 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 50 件、AH3 亜型(A 香港型)72 件、B 型(Yamagata 系統)106 件、B 型(Victoria 系統)1件となっています。
直近 5 週間の検出割合は、B 型(Yamagata 系統)56%、AH3 亜型 38%、AH1pdm09 7%の順となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年3月1日更新)