2018年01月05日

2017 年第 51 週(12 月 18 日~12 月 24 日)

定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 8.62 人(先週 4.71 人)と増加しました。
地域的には、姫路市、加古川、加東及び丹波保健所管内で、定点あたり患者数が注意報レベル基準値である 10 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 3,614 人の年齢分布では、5~9 歳 37%、10~14歳 22%、0~4 歳 17%の順で、15 歳未満が全体の 76%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 27 人の報告がありました。
今シーズンの累計は 64 人となり、うち 11 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 30%、80 歳以上 23%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 75 件(先週 44 件)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 9 件、学級閉鎖 66 件、施設別では幼稚園 3 件、小学校 64 件、中学校 7 件、高等学校 1 件で、西播磨を除く各地域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 55 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 19 件、AH3 亜型(A 香港型)14 件、B 型(Yamagata 系統)22 件となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(平成29年12 月 21 日更新)