2018年02月16日

2018年 第6週(2月5日~2月11日)

定点把握感染症

定点あたり患者数は今週 43.67 人(先週 50.11 人)と減少し、流行のピークは越えつつあると思われます。
地域的には、定点あたり患者数が丹波で 29.50 人、西宮市で 29.57 人であるのを除き、15 保健所管内で引き続き警報レベル開始基準値(定点あたり患者数 30 人)以上であり、姫路市、加東、朝来の 3 保健所管内では、定点あたり患者数が 50 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 43,514 人の年齢分布では、5~9 歳 34%、10~14歳 19%、0~4 歳 18%の順で、15 歳未満が全体の 71%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 105 人(先週 116 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 788 人となり、うち 102 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 27%、1~9 歳 25%、70 歳代 14%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 582 件(先週 797 件)の報告がありました。内訳は休校 2 件、学年閉鎖 68 件、学級閉鎖 512 件、施設別では幼稚園 56 件、小学校 405 件、中学校 94 件、高等学校 23 件、その他 4 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 176 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 46 件、AH3 亜型(A 香港型)51 件、B 型(Yamagata 系統)78 件、B 型(Victoria 系統)1件なっています。直近の 5 週間の検出割合は、B 型(Yamagata 系統)48%、AH3 亜型 31%、AH1pdm09 20%の順となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年2月15日更新)