2018年02月23日

2018年 第7週(2月12日~2月18日)

定点把握感染症

定点あたり患者数は今週 28.93 人(先週 43.67 人)と減少しました。
県内 17 保健所管内すべてで患者数が減少し、最盛期の流行から脱しつつあると予想されます。
しかし、姫路市、宝塚、加古川、加東、赤穂、豊岡、朝来及び洲本の 8 保健所管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 30 人以上、残り
の 9 保健所管内で注意報レベル基準値である 10 人以上となっており、しばらく注意が必要です。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 44,672 人の年齢分布では、5~9 歳 35%、10~14歳 20%、0~4 歳 17%の順で、15 歳未満が全体の 72%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 85 人(先週 105 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 873 人となり、うち 116 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 80 歳以上 28%、1~9 歳 25%、70 歳代 14%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 293 件(先週 582 件)の報告がありました。
内訳は休校 2 件、学年閉鎖 32 件、学級閉鎖 259 件、施設別では幼稚園 42 件、小学校 206 件、中学校 39 件、高等学校 5 件、その他 1 件で、県内全域から報告されています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 211 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 49 件、AH3 亜型(A 香港型)66 件、B 型(Yamagata 系統)95 件、B 型(Victoria 系統)1件となっています。
直近 5 週間の検出割合は、B 型(Yamagata 系統)54%、AH3 亜型 36%、AH1pdm09 10%の順となっています。
12 月及び 1 月の採取検体から分離した AH1pdm09 ウイルス 2 株から、薬剤耐性遺伝子を検出しました。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年2月22日更新)