2018年01月12日

2018年 第1週(1月1日~1月7日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
今週は医療機関の正月休みの影響もあり、定点あたり患者数は 10.94 人(先週 13.00 人)と減少しましたが、地域的には、朝来保健所管内で定点あたり患者数が 40.33 人となり、警報レベル(定点あたり患者数 30人以上)になっています。
その他の地域では、神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋、明石、龍野及び洲本を除く9 保健所管内で注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)となっています。
今週も冬休み期間中のため、学級閉鎖等の報告はありませんが、休み明けの患者数の増加に注意が必要です。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 7,850 人の年齢分布では、5~9 歳 31%、10~14歳 18%、0~4 歳 17%の順で、15 歳未満が全体の 66%を占めていますが、今週は 20~30 歳代の患者数の増加が目立ちました。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 74 人の報告がありました。
今シーズンの累計は 186 人となり、うち 22 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 27%、80 歳以上 25%、70 歳代 11%の順で多くなっています。
当研究所では今シーズン県内の患者から 81 件のインフルエンザウイルスを検出しており、その内訳はAH1pdm09 27 件、AH3 亜型(A 香港型)23 件、B 型(Yamagata 系統)31 件となっています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2018年1月12日更新)