2019年11月15日

2019年 第45週(11月4日~11月10日)

定点把握感染症

~インフルエンザ ~
 定点あたり患者数は、今週 0.25 人(先週 0.24 人) と増加しました。
地域的には、姫路市で、流行開始 の目安となる定点あたり患者数が1人以上となっています。
直近 5 週間の患者 213 人の年齢分布では、 5~9 歳が 36%、0~4 歳が 15%の順で多く、15 歳 未満が 63%を占めています。
 臨時休業の施設別発生状況では、今週、小学校から 学級及び学年閉鎖の報告が各1 件ありました。
 当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 5 件、AH3 亜型(A 香港型)3 件のイ ンフルエンザウイルスを検出しています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

~伝染性紅斑~
 定点あたり患者数は今週 0.77 人(先週 0.99 人)と 減少しましたが、過去 5 年間と比較して患者数の多い 状況が続いています。
 地域的には、県内 17 保健所管内中、赤穂及び豊岡管 内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 2 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された 患者 541 人の年齢分布では、4 歳が 19%、5 歳が 16%、 3 歳が 11%の順で多く、2~7 歳が全体の 77%を占めています。
 この疾病はリンゴ病とも呼ばれ、幼児・学童に多い 疾病ですが、妊婦が感染すると、流・死産の原因となることがあります。
流行時期には人ごみを避け、手洗 いの励行に努めてください。


全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)

~レジオネラ症 ~
 今週 3 人の報告があり、今年の累積患者数は 86 人 となりました。
 性別分布は、男性 73 人、女性 13 人、年齢分布は 70 歳代 30 人、60 歳代 19 人、50 歳代 18 人の順で多く、50 歳以上が全体の95%を占めています。
 病型別では、83 人が肺炎型で、推定感染地域は兵 庫県内が 67 人、その他国内が 10 人、国外が 2 人、 不明が7 人となっています。
 感染原因として、温泉の利用など水系感染が 35 人 から報告されています。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2019年11月14日更新)